人手不足を背景に、外国人材を採用する企業が増えています。
特に
- 特定技能
- 技術・人文知識・国際業務(技人国)
- 技能実習
などの制度を活用する企業は年々増加しています。
しかし一方で、
- 「在留資格をよく理解せず採用してしまった」
- 「思っていた業務ができなかった」
- 「すぐ退職してしまった」
など、外国人採用でトラブルになるケースも少なくありません。
外国人雇用は、日本人採用とは異なる制度理解が必要です。
本記事では、企業が外国人採用で失敗しないために重要なポイントを解説します。
1 在留資格と業務内容の一致を確認する
外国人採用で最も重要なのが、
「在留資格で認められている業務か」
という点です。
外国人は在留資格ごとに従事できる活動が決まっています。
例えば、
技術・人文知識・国際業務(技人国)
- 通訳
- 海外営業
- ITエンジニア
- 経理
- 設計業務
など、専門性を必要とする業務が対象です。
一方で、
- 単純な接客のみ
- 工場ライン作業のみ
- 単純作業中心
では許可が難しい場合があります。
特定技能
特定技能は、
- 外食
- 介護
- 建設
- 宿泊
など、人手不足分野の現場業務に従事できる制度です。
そのため、
「現場業務をしてもらいたいのか」
「専門職として採用したいのか」
によって、適切な在留資格は変わります。
2 「安い労働力」と考えない
外国人採用で失敗する企業の中には、
「人件費を抑えたい」
という考えが強いケースもあります。
しかし外国人雇用では、
日本人と同等以上の報酬
が求められます。
また近年は外国人材側も
- 給与
- 労働環境
- 福利厚生
- キャリア形成
を重視する傾向が強くなっています。
待遇が悪い企業は、転職や早期退職につながる可能性があります。
3 外国人任せにせず生活支援を行う
外国人が日本で働く場合、
- 住居
- 銀行口座
- 携帯契約
- 病院
- 交通ルール
など、日本独自の生活環境に戸惑うケースがあります。
特に特定技能では、
- 生活オリエンテーション
- 相談対応
- 行政手続き支援
などの支援が必要になる場合があります。
仕事だけでなく、生活面のサポートも定着率に大きく影響します。
4 日本語能力を確認する
外国人採用では、日本語能力も非常に重要です。
近年は特に、
「業務遂行に必要な日本語能力があるか」
が重視される傾向があります。
例えば、
- 接客業
- 管理業務
- 顧客対応
などでは、一定の日本語能力が必要になります。
一方で、ITエンジニアなど英語中心の業務では、日本語能力がそこまで高くなくても問題ないケースもあります。
重要なのは、
「業務内容と日本語能力が合っているか」
です。
5 受入れ後の定着支援が重要
外国人採用では、
「採用すること」
だけではなく、
「定着して長く働いてもらうこと」
が重要です。
そのためには、
- キャリアアップ
- 給与改善
- 社内コミュニケーション
- 日本語教育
なども重要になります。
特に最近は、特定技能外国人の転職も増えており、
「より条件の良い企業へ移る」
ケースも少なくありません。
6 制度理解のある専門家と連携する
外国人雇用では、
- 在留資格
- 労働法
- 入管手続き
など、多くの制度が関係します。
制度を誤って理解したまま採用を進めると、
- 不許可
- 不法就労
- トラブル
につながる可能性があります。
そのため、
- 行政書士
- 登録支援機関
- 監理団体
など、専門家と連携しながら進めることが重要です。
今後の外国人採用で重要になること
今後は単に
「外国人を紹介できる」
だけではなく、
- 在留資格の提案
- コンプライアンス対応
- 定着支援
- キャリア形成
まで含めた総合的な支援が求められるようになると考えられます。
企業側も、
「どの制度が自社に合っているか」
を理解した上で採用を進めることが重要になります。