インド・ネパール料理店の開業や外国人雇用の相談で、よく次のような話を聞くことがあります。
「タンドール釜を1台入れると4人分の在留資格が取れる」
結論から言うと、
そのような法律や制度は存在しません。
しかし、この話が広まった背景には、入管審査の実務上の事情があります。この記事では、行政書士の視点からわかりやすく解説します。
タンドール釜で在留資格が取れるという法律はない
まず大前提として、
- タンドール釜の数
- 店舗設備の数
によって在留資格の人数が決まるという規定は、出入国管理及び難民認定法や告示には存在しません。
外国人コックが働く場合に関係する在留資格は主に次のものです。
- 技能(外国料理の調理人)
- 技術・人文知識・国際業務
- 特定技能(外食分野)
このうち、インド料理店のコックでよく使われるのが
**「技能(外国料理の調理人)」**です。
在留資格「技能(外国料理調理)」とは
インド料理やネパール料理のコックの場合、次の条件が必要になります。
主な要件
- 10年以上の実務経験
- 外国特有の料理であること
- 日本人では代替困難な技能
- 適正な給与
つまり、審査で見られるのは
- 経歴
- 店舗の実態
- 必要性
であり、
設備の数で在留資格が決まるわけではありません。
なぜ「タンドール釜=4人説」が広まったのか
これは過去の入管審査の実務から生まれたと言われています。みなさん、誤解を広めないようにお気を付けください。